「カードカウンティング」という用語は、カジノに興味がない人でも一度は聞いたことがあるという戦略ではないでしょうか?それだけ有名な理由は、数少ないカジノの「攻略法」、「必勝法」であるため。では、初心者でも簡単に駆使して稼ぐことができるようになるのでしょうか?オンラインカジノで勝ち組となりえるのでしょうか?TopAsiaCasinosで詳しく解説していきます!
目次
カードカウンティング おすすめボーナス
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カードカウンティングとは?
1962年にアメリカのエドワード・ソープ(Edward Oakley Thorp)という数学者が「ディーラーをやっつけろ!(Beat the Dealer)」という書籍を出版し、カジノ業界を激震させる大事件となりました。ハウスエッジの存在によってそれまで不可能とされていたカジノゲームの攻略が、彼の理論によって可能であると数学的に証明されてしまったのです。
その大まかな理論は、カード(トランプ)を使ったゲームですでに出たカードを数えて(カウントして)デッキに残ったカードがプレイヤー有利となった場合に賭ける金額を大きくするというもの。特にブラックジャックが最適なゲームとして知られています。厳密にはバカラでもカードカウンティングは使えますが、膨大な資金が必要な上に効果が比較的小さいのでここではブラックジャックのカウンティングだけに焦点を当てて解説します。
ブラックジャックのカウンティングの仕組み
ブラックジャックはそのルール上、「10」「J」「Q」「K」「A」のカードがデッキ(シュー)に多く残っているとプレイヤーに有利な状態となります。逆に、2~6の小さなカードが多く残っているとディーラーが有利な状態となります。以下が主な理由です:
一般的なルールのブラックジャックでは、ベーシックストラテジーに忠実に従ってプレイした場合のハウスエッジは0.5%未満です。これが、残りのデッキに10~Aのカードが多く残っている状態だとプレイヤーが有利になり、ハウスエッジは1%程度のマイナスに転じてしまいます。つまり還元率が最大101%ほどに上昇するわけで、理論上はこうなった状況だけでテーブル上限額を賭ければ勝ち続けることができるわけです。
ダスティン・ホフマンとトム・クルーズがダブル主演した名作映画「レインマン」には、ラスベガスのブラックジャックテーブルで大勝するという有名なシーンがあります。映画の中ではダスティン・ホフマン演じる自閉症の兄が出てきたすべてのカードの値を記憶することで大成功を収めます。確かにすべてのカードの値を正確に覚えることができればカウンティングの精度も上がるのですが、通常の記憶力をもつ一般人がこれをやろうとするのは現実的ではありません。
そこで考案されたのが、カードをその値によって大まかなグループに分け、それぞれに付与したポイントだけを数えるというシステムです。ここでは最もベーシックな「ハイローシステム」をご紹介します。
ハイローでは以下のポイントをそれぞれのカードに与えます:
これを毎ラウンド、ゲームで使われたすべてのカードで数えていきます。
ハイローシステムの例
ディーラー/プレイヤー | 出たカード | ポイント合計 |
---|---|---|
ディーラー | 10, 2, 3, 5 | +2 |
プレイヤー1 | 7, J | -1 |
プレイヤー2 | A, 3, 6 | +1 |
プレイヤー3 | Q, 9 | -1 |
プレイヤー4 | 6, 7, 3, 8 | +2 |
上記の例では1ラウンドを終えてカウントが+3ということになります。これがシングルデッキのゲームであれば(52枚)-(使われたカード15枚)=(デッキの残りカード37枚)のうち16枚(約43.2%)が10~Aのカードということになります。まっさらな状態では10~Aの出現率は約38.5%なので、次のラウンドでは平時よりも5%ほど高い確率で10~Aが現れることになります。さらにこの後のラウンドでも+1の小さなカードが頻繁に出現し続けるとカウントは大きくプラスになり、それだけプレイヤーが大きく有利になるということになります。逆にカウントがマイナスになるとプレイヤーには不利になります。
ハイロー式のカードカウンティングにおける大前提はカウントがプラスなら賭け金を上げ、マイナスなら下げるというものです。マイナスとなった場合は簡単で、ベットを最小限まで下げるか、状況が許すなら賭けずに様子見します。では、カウントがどれほどのプラスになるとベットはどれくらい上げれば良いのでしょうか?
カウントがプラスになったからといって、突如としてハンド自体の勝率が格段に上がるというわけではありません。前述のとおり、プレイヤーのエッジが生まれるといってもわずか1%ほどです。また、トランプカードを52枚だけしか使わないシングルデッキブラックジャックは今や絶滅危惧種。ほとんどのテーブルが6~8デッキをシャッフルして使う上に、カウントをしづらくするために実際は最後に残った2~3デッキ分のカードは使い切らずにシャッフルされてしまいます。つまりカジノ側も常々対抗策を練っているわけで、カードカウンティングは年々複雑化しているわけです。
さらにテーブル別のルールやベット額の幅など、賭け金をいくら上下させるかについては細かい条件によって異なるので一概に正解を出すことはできません。一般的には最大ベットは最小ベットの15倍ほどにとどめ、最大ベットの100倍ほどの資金は確保しておくことが理想とされています。また、ケリー基準もブラックジャックのカウンティングでは有効な手立てです。
なんだかすっきりしない回答になってしまいましたが、こればかりは経験と知識を積み重ねていくことが理解への近道になるというほかありません。
オンラインブラックジャックでもカウンティング
オンラインカジノのブラックジャックはRNG(乱数発生器)のバーチャル版と実際のカジノスタジオのブラックジャックテーブルで本物のディーラーがゲームを進めるライブ版に大きく二分されます。
RNGテーブルではラウンドごとにカードがシャッフルされるため、カウンティングはできません。
これに対して、ライブテーブルでは6~8デッキのカードをある程度使い切るまでシャッフルしないのでカウンティングは可能です。ただしオンラインカジノのライブテーブルではデッキの半分ほどを消費した時点でシャッフルされてしまうことが多く、それだけカウンティングの効果が出にくいのが悩みどころ。ともあれ、長期的に見れば利益を出し続けることは可能とされています。忍耐は必要になりますが、時間に余裕のあるプレイヤーは実践してみる価値があります。
カウンティングは合法?
長期的に絶対に勝てる数少ない「必勝法」であるブラックジャックのカードカウンティングですが、意外にもカジノでは禁止されていません。カウンティングをしているかどうかを判断する基準が難しいためです。ただし、ラスベガスやマカオなどのいわゆる「ランドカジノ」ではカジノ側の裁量によってカウンティングしていると判断された場合は出入り禁止の措置をとられるということが今や常識となりました。
これに対して、オンラインカジノのライブブラックジャックテーブルでは自由にカウンティングができます。実際にカウンティングがバレてアカウント閉鎖に追い込まれたという事例も発覚したことはありません。したがって、オンラインのライブブラックジャックは最も安心してカウンティングが実践できる場ということがいえるでしょう!ただし細かいルール上の違いによりランドカジノよりも効果が出るのにハンド数がかかり、それがライブテーブルがカウンティングに対しておおらかである理由とされています。
まとめ
突き詰めていくと派生型がいくつもありかなり複雑化するブラックジャックのカードカウンティングですが、とりあえず10~Aのカードが-1、2~6のカードが+1、そして合計が大きくプラスになればプレイヤー有利なのでベットを上げると覚えておくだけ初心者でもすぐに使うことができます。カジノでは貴重な正真正銘の攻略法・必勝法。オンラインカジノでもライブテーブルなら実践できるので、あなたも「ディーラーをやっつけて」みては?
よくある質問
カウンティングといえば一般的にブラックジャックが筆頭に挙がります。ブラックジャックほど効果的ではないものの、バカラにも適用は可能です。
はい!正しく使いこなせば長期的には必ず利益を生み出すことができる、数少ないカジノ必勝法の1つです。
はい!ライブブラックジャックテーブルなら自由にカードカウンティングすることができます。ただしRNGのバーチャルブラックジャックテーブルではできないので注意してください。
ランドカジノでは発覚すると出入り禁止になりますが、違法というわけではないので資金の没収や逮捕・起訴されるといったことは一切ありません。翻ってオンラインカジノでは自由に使うことができ、アカウント閉鎖になることもないので安心です。
ボーナスプレイ時はベット上限が$5ほどに設定されていることが多く、カウントが良いときにベットを上げるという戦略がうまく実行できません。不可能ではありませんが、あまり現実的ではないといえます。そもそもライブゲームのボーナスプレイが禁止されているオンラインカジノもあるので注意してください。
カードカウンティングはアメリカ人の数学者であるエドワード・ソープ(Edward Oakley Thorp)が理論化したことで知られています。1962年に書籍化されたことでブラックジャックのプロが爆発的に増えましたが、ソープ氏自身はこれを金融市場で応用することで桁違いの利益を生み出したとされています。