パーレー法 (逆マーチンゲール法)のメリット・デメリット|勝つためのコツとやめ時

マーチンゲール法とならび、カジノを始めると必ずといっていいほど目にすることになる「パーレー法」。ベッティングシステム(ベット戦略)の代表格としてオンラインカジノの「攻略法」や「必勝法」と結びつけられることも多いのですが、その真偽やいかに!?TopAsiaCasinosではパーレー 法の仕組みと実践例、使えるゲーム、利点とデメリットについて詳しくご紹介します!

  • 田中 和樹
  • 更新日: 2023年10月19日

  • 更新日: 2023年10月19日

    目次

    パーレー法 カジノ おすすめボーナス

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    パーレー 法とは?

    パーレー 法とは?

    パーレー法(逆マーチンゲール法)は非常に簡単なのが特徴。初心者でもすぐに使える戦略です。ーレー法と書かれたり検索されたりしていますが、ーレーではなく、パーレー法(Parlay Method)です。ギャンブラーのあいだでは古くから自然と定着したベッティングストラテジーで、マーチンゲール法と基本的なコンセプトは同じものの、それを真逆にしたようなものなので「逆マーチンゲール法」や「アンチマーチンゲール法」と呼ばれることもあります。また、低リスクながらリターンが非常に大きくなる可能性があることでも知られています。

    ※英語での「parlay」は通常、mini totoのようなスポーツブックでの複合賭けのことを指します。このページで解説しているのはカジノゲームのベットシステムのパーレー 法についてなのでお間違いなく!

    パーレー法のルールは非常にシンプル。勝ったら賭け金を2倍にしていきます(某ギャンブル漫画のファンには「倍プッシュ」がしっくりくるかもしれません)。これを負けるまで続け、負けたら最初に設定(自分で決めた)賭け金に戻して繰り返します。

    「負けたら賭け金を2倍」にするマーチンゲール法に対してパーレー 法の別名が「逆マーチンゲール法」や「アンチマーチンゲール法」であるのはこのため。ただし「50%の勝率が見込めて勝てば2倍になるベット」が大原則であるマーチンゲール法に対して、パーレー 法はその条件が比較的ゆるいのも特徴です。

    ギャンブル必勝法 パーレー法

    ギャンブル必勝法 パーレー法

    パーレー法は、ローリスクハイリターンな賭け方で、短時間で稼げるという特徴があります。また、連勝すればするほど利益が増えていく攻略法です。

    バーレー法のメリットとデメリット

    メリット

    • ローリスク・ハイリターンな賭け方
    • 連敗していても資金が減りづらい
    • 連勝が続くほど利益が大きくなる

    デメリット

    • やめるタイミングが難しい
    • 一度の敗北で利益が無くなる可能性がある

    パーレー法が使えるカジノゲーム

    パーレー法(逆マーチンゲール法)が使えるカジノゲーム

    最もわかりやすく、連勝する可能性も高い「当たったときに賭け金が2倍になって戻ってくる勝率50%のベット」で使うのが望ましいパーレー法ですが、実はマーチンゲール法ほど使えるゲームに制約があるわけではありません。

    バカラ パーレー法

    パーレー法は勝率が50%で配当が2倍のゲームに使える攻略法で、バカラやブラックジャックでも用いられています。例えば「プレイヤーベット」限定だったバカラは、パーレー 法ならバンカーベットにも使えます。これは、5%のコミッションを引かれてもたいした影響がないため。
    さらに、ルーレットなら赤/黒、奇数/偶数、ハイ/ローだけでなく勝率およそ1/3で3倍配当となる「ダズン」や「コラム」でも応用することもできます。その場合もちろん連勝チャンスは下がりますが、その分成功したときの破壊力がグッと上がるわけです。

    さらに極端な例では、番号の1点賭けでもパーレー 法は使えるということになります。その場合、2連勝するだけで元のベットは1,296倍に!1点の番号だけでなく、自分の好きな複数の番号に賭けることも可能で、パーレー法は自由度が高いベッティングシステムだということもできます。ただし対象となるゲームはベットの配当がある程度一律で、追加のベットが必要ないゲームである必要があります。つまりテーブルゲームでもブラックジャック全般とカジノウォーなど、そしてほとんどのサイドベットは適しておらず、スロットとビデオポーカーに関してはパーレー法はまったく使えません。

    パーレー法を行うべきシチュエーション

    • 勝率が50%に近いゲーム
    • オッズが2倍以上
    • 最小ベット額が低く、最大ベット額が高額

     

    パーレー法のやり方

    パーレー法のやり方

    • 1ユニットの賭け金を決める
    • 連勝の回数(やめるタイミング)を事前に決めておく
    • 最初の勝負は1ユニットをベット
    • 勝利した場合は、ベット額を2倍に増やす
    • さらに勝利した場合、前回のベット額の2倍をベット
    • 設定した連勝をマークすれば終了
    • 負けた場合は、最初に戻る

    パーレー法実践例

    $1を最初の賭け金と設定した例

    12345678910
    勝敗
    賭け金$1$2$4$1$1$2$1$2$4$8
    合計収支+$1+$2-$1-$2-$1-$3-$2-+$4+$12

    この例だと、合計の投資金額はたった$4(最初の$1+✕の数)なのに7勝3敗で$12も増えたことがわかります。これがパーレー法最大のメリットで、小さな資金でもうまく連勝すれば大きく勝てることになるのです。

    最初の$1の賭け金から勝ち続けた場合に払い戻される額を見てみましょう:

    • 5連勝:$32
    • 6連勝:$64
    • 7連勝:$128
    • 8連勝:$256
    • 9連勝:$512
    • 10連勝:$1,024
    • 11連勝:$2,048
    • 12連勝:$4,096
    • 13連勝:$8,192
    • 14連勝:$16,384
    • 15連勝:$32,768

    20連勝もするとなんと$1,048,576!たった100円程度が1億円超えの金額になってしまうパーレー法は夢のあるシステムだということがわかったかと思います。

    ただし、うまい話には必ず落とし穴もひそんでいます。先ほどと同じゲームと環境ながら、10ラウンド目に負けてしまったとします。

    10ラウンド目で負けた例

    12345678910
    勝敗
    賭け金$1$2$4$8$1$2$4$8$16$32
    合計収支+$1+$2+$4-$1-+$1+$3+$7+$15-$2

    10ラウンドで8勝2敗ながらトータルでは$2のマイナスになってしまいました。しかも、5連勝もはさんでいるというのに。これがパーレー法の裏の特性で、(厳密な数学理論はさておき)どこかでストップしないといずれは負けてしまいます。

    ただし何回負けたとしても、積み重なるのは最初に設定した最小ベットだけ。上の例でも10ラウンド目は賭け金が$32と大きくなっていますが、元の自己資金である$1が倍々に増えていったもの。つまり高リスク低リターンなマーチンゲール法に対して、うまくいかなかったとしても比較的傷が浅く済むのがパーレー法の2番目の利点となっています。

    ここまでパーレー法のシュミレーションを紹介したので、実際のルーレットでパーレー法を使用します。まずは、黒に$0.1を賭けます。

    オンラインカジノ ルーレット パーレー法 具体例1

    今回はボールが31の黒に落ちたので、次のラウンドでは賭け金を2倍にして黒に$0.2を賭けます。

    オンラインカジノ ルーレット パーレー法 具体例2

    このラウンドでも28の黒にボールが落ちたので、3ラウンド目では黒に賭け金を2倍にした$0.4を賭けます。

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    残念ながら3ラウンド目では、赤の19に落ちて外れてしまったので、4ラウンド目では賭け金を戻して$0.1を賭けます。

    オンラインカジノ ルーレット パーレー法 具体例4

    今回は$-0.1の損失となりましたが、運が良く3連勝や4連勝に続けることができれば、大きな利益となります。

    パーレー法 勝てない?パーレー法の注意点とコツ

    パーレー法 勝てない?パーレー法を利用する際の注意点

    パーレー法は勝ちパターンが少ないストラテジーです。連敗分の損益を連勝で取り戻しても、その直後、交互に勝敗が続くと利益は出ません。

    そこで、パーレー法のポイント、細かい注意点とコツをお教えします。

    パーレー法は必勝法ではない

    冒頭でも触れたとおり、「必勝法」や「攻略法」としてよく紹介されることがあるパーレー法。しかしそんなものが本当に存在したとしたらカジノでは使用が禁止されているはず。

    ところが実際にはラスベガスやマカオ、韓国などのランドカジノだけでなく、オンラインカジノでも問題なく使うことができます。これには以下の理由が関係しています:

    1. マックスベット(最大ベット)の存在:
      テーブルゲームだけでなくすべてのカジノゲームにはプレイヤーが1ラウンド(ハンド)に賭けられる最大上限が設けられているので、パーレー法が無限に使える環境というものは存在しません。オンラインカジノでは$5万以下に設定されていることがほとんどです。
    2. ハウスエッジの存在:
      カジノゲームには必ずハウスエッジが存在します。つまりカジノ側の取り分となる割合で、テーブルゲームなら1%~5%ほど。通常は勝利金から直接引かれるわけではなく、それぞれのゲームルールによって例えば2倍配当のベットであっても勝率が50%に満たないようになっています。つまり連勝できる確率も単純に50%を2乗していった数字よりわずかに下回るわけです。したがって、理論上はたとえ何度カジノのマックスベットに達するまでパーレー法を成功させたとしてもハウスエッジ分の損失が出ることになります。

    パーレー法は大きな額で始めることも可能

    当たり前ですが、パーレー法は先の例のように「$1(などの小さな額)から始めなければならない」というルールはありません。最初のベットが$10でも$50でも$100でもかまわないわけです。
    例えば$1,000を目標に配当2倍のベットでパーレー法を駆使していくとなると、最初のベットが$1の場合は10連勝しなければならないことになります。これに対して、$40で始めた場合は半分の5連勝で$1,000を上回る利益が出ます。
    もちろん大きな額で始める場合はそれだけ大きな資金が必要になりますが、早期決戦向けの戦略ともいえます。そしてもちろん、成功すれば同じ連勝回数でも桁違いに大きな報酬を手にすることができるわけです。
    ※間違えてマックスベットが低いテーブルに座って上限を超えてしまったとしても、より大きなテーブルに移動することでパーレー法の継続はできます。

    パーレー法が最も効率的に使えるゲーム

    先ほど紹介したパーレー法が使えるカジノゲームの中でも、特に効率的なものがあるので覚えておきましょう。勘のいいみなさんならすでにお気づきかもしれませんが、それは還元率が高い(ハウスエッジが低い)ゲームです。

    オンラインカジノで遊べるゲームの中で特にトップに位置するのが以下のものです:

    • バカラのバンカーベット:マーチンゲール法ではそのシステム上利用不可となっているベットですが、パーレー法だとむしろプレイヤーベットよりも有利になります。これは5%のコミッションはとられるものの勝率が50%を超えるためで、連勝しやすいということはむしろパーレー法に最適のベットといえるかもしれません。勝った場合は5%が引かれた額を単純に上乗せするだけでも、きっちりベット額を2倍にしてもかまいません。
    • フレンチルーレット:最高のルーレットテーブルは何と聞かれたら?答えはシングルゼロのヨーロピアンルーレットではありません。正解は、ボールが0に落ちた場合に特別ルールでハウスエッジが半分になるフレンチルーレットです。ランドカジノからは敬遠されがちなこのバリエーションですが、現在は多くのオンラインカジノで選ぶことができます。

    パーレー法のやめどき

    連敗時の損失額を取り戻した時点で、パーレー法の使用を中止させることが重要です。引き続き『倍賭け』しても、次に負けてしまうと利益を失ってしまうためです。止めずにパーレー法をダラダラと続けていたら、収支はどんどんマイナスとなってしまうでしょう。

    勝てばベットを自動的に最少額に戻していいマーチンゲール法に対して、パーレー法は自分でやめどきを決めなければならないのが悩みどころです。特に、先の例のように小さい額からコツコツ増やしていきたいという場合はマックスベットに達するまでに相当数勝ち続けなければならず、あまり現実的ではありません。
    そういった場合は5連勝したら最初のベットに戻す、10連勝するまでは何がなんでも続ける、20トライして目標の連勝回数に達しなかったらその日は撤退するなど、自分でルールを決めてそれに忠実に従うほかありません。

    勝率50%のゲームでも3連勝までが確率的に限度

    パーレー法は勝率50%のゲームでも3連勝までが確率的に限度です。そのため、3連勝したらパーレー法の使用を中止(リセット)することが最善です。逆を言えば、3連敗する確率も同じなので、注意が必要な必勝法といえます。パーレー法は連勝時のみに効果を発揮する必勝法なので、イーブンではいつまでたっても利益が出ません。そのため、常に連勝を狙い賭け続けてしまうのもパーレー法の良くない点です。パーレー法の一つの大きな問題点は、ゲームの勝率が上がっているわけではないこと。ゲームの勝率にはなんの優位性もないため、連敗すれば『勝つまでやめられない』という大きなリスクを負ってしまいます。

    ボーナスプレイはできない

    多くのオンラインカジノで導入されているウェルカムボーナスなどの入金ボーナスですが、残念ながらこれでパーレー法を試すことはできません。なぜかというと、ほとんどのカジノではボーナスプレイ時の最大ベットが$5程度に制限されているため。これを超える金額を賭けると最悪の場合ボーナスが没収されてしまうこともあるので、ボーナスプレイ時はベットシステムは使わないよう注意してください。

    バイナリーオプション パーレー法

    バイナリーオプション パーレー法

    パーレー法は本来ギャンブルにおいて活用される戦術ですが、ギャンブル的な要素があるバイナリーオプションのような投資においても効果的な投資手法になるのでしょうか?それでは、パーレー法とバイナリーオプションの関係について見ていきましょう。

    パーレー法 バイナリー

    バイナリーオプションはギャンブルではないため、単純に連勝が続くがどうかは市場の動向や為替などの動きによっても変化します。例えばペイアウト率が2.0倍のバイナリーオプションで投資を行った場合には、以下のような利益を得ることができます。もしこれで7連勝した場合には1,000円が約13万円になるわけですから、期待せずにはいられませんが、現実的には4連勝ぐらいの段階でいったんストップし、また1からスタートする方が利益を残しやすくなります。ペイアウト率が高ければ回数を減らしても利益が出やすいですし、ペイアウト率が低ければ回数を重ねないと利益が得られないのがパーレー法を利用する際に考えるべきポイントです!

    パーレー法を活用したバイナリーオプションの使用例

    回数投資金利益
    1,000円2,000円
    2,000円4,000円
    4,000円8,000円
    8,000円16,000円
    16,000円
    32,000円64,000円
    64,000円128,000円

    最強パーレー法のまとめ

    最強パーレー法のまとめ

    パーレー法(逆マーチンゲール法)はメモも必要なく利益を稼ぎやすいベット方法なので、初心者から上級者まで愛用されています。最強で攻撃的なカジノ攻略法とは言われており、連勝後に負けても最初に設定したベット額がマイナスとなるためリスクが低くなります。ただし、連勝するほど成功率は低くなるのでやめ時をしっかり見極めて、勝ち取った利益を守るような立ち回りを心がけましょう。小さな軍資金でも、大きく勝てるチャンスがあるパーレー法。テーブルゲームをジャックポットつきのスロット風に遊べる方法といえるかもしれません。ただしやめどきは自分で見極めなければなりません。あまり欲をかくといつまでたっても勝利はつかめなくなってしまうので、目標はほどほどに!

    田中 和樹

    パチンコ店でのアルバイト経験からギャンブルへ興味を持ち、オンラインカジノ業界へ飛び込みました。これまでに、カジノとブックメーカーの両方でカスタマーサポートとマーケティングの業務経験を積み、オンラインカジノ業界の内情をよく知る者として記事を執筆しています。簡潔で分かりやすい記事を執筆することをモットーにしており、皆様が気になるオンラインカジノのポイントについて紹介・解説します。