マーチンゲール法とならび、カジノを始めると必ずといっていいほど目にすることになる「パーレー法」。ベッティングシステム(ベット戦略)の代表格としてオンラインカジノの「攻略法」や「必勝法」と結びつけられることも多いのですが、その真偽やいかに!?このページではパーレー法の仕組みと実践例、使えるゲーム、利点とデメリットについて詳しくご紹介します!
目次
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パーレー法とは?
パーレー法は非常に簡単なのが特徴。初心者でもすぐに使える戦略です。ギャンブラーのあいだでは古くから自然と定着したベッティングストラテジーで、マーチンゲール法と基本的なコンセプトは同じものの、それを真逆にしたようなものなので「逆マーチンゲール法」や「アンチマーチンゲール法」と呼ばれることもあります。また、低リスクながらリターンが非常に大きくなる可能性があることでも知られています。
※英語での「parlay」は通常、mini totoのようなスポーツブックでの複合賭けのことを指します。このページで解説しているのはカジノゲームのベットシステムのパーレー法についてなのでお間違いなく!
パーレー法のルールは非常にシンプル。勝ったら賭け金を2倍にしていきます(某ギャンブル漫画のファンには「倍プッシュ」がしっくりくるかもしれません)。これを負けるまで続け、負けたら最初に設定(自分で決めた)賭け金に戻して繰り返します。
「負けたら賭け金を2倍」にするマーチンゲール法に対してパーレー法の別名が「逆マーチンゲール法」や「アンチマーチンゲール法」であるのはこのため。ただし「50%の勝率が見込めて勝てば2倍になるベット」が大原則であるマーチンゲール法に対して、パーレー法はその条件が比較的ゆるいのも特徴です。
こまかい条件などはのちほど詳しく説明するとして、とりあえずわかりやすい実践例を見てみましょう。ここではルーレットの赤/黒またはバカラのプレイヤーベットに賭けているものと仮定します。
使えるカジノゲーム
最もわかりやすく、連勝する可能性も高い「当たったときに賭け金が2倍になって戻ってくる勝率50%のベット」で使うのが望ましいパーレー法ですが、実はマーチンゲール法ほど使えるゲームに制約があるわけではありません。
例えば「プレイヤーベット」限定だったバカラは、パーレー法ならバンカーベットにも使えます。これは、5%のコミッションを引かれてもたいした影響がないため。
さらに、ルーレットなら赤/黒、奇数/偶数、ハイ/ローだけでなく勝率およそ1/3で3倍配当となる「ダズン」や「コラム」でも応用することもできます。その場合もちろん連勝チャンスは下がりますが、その分成功したときの破壊力がグッと上がるわけです。
さらに極端な例では、番号の1点賭けでもパーレー法は使えるということになります。その場合、2連勝するだけで元のベットは1,296倍に!1点の番号だけでなく、自分の好きな複数の番号に賭けることも可能で、パーレー法は自由度が高いベッティングシステムだということもできます。ただし対象となるゲームはベットの配当がある程度一律で、追加のベットが必要ないゲームである必要があります。つまりテーブルゲームでもブラックジャック全般とカジノウォーなど、そしてほとんどのサイドベットは適しておらず、スロットとビデオポーカーに関してはパーレー法はまったく使えません。
パーレー法実践例
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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勝敗 | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
賭け金 | $1 | $2 | $4 | $1 | $1 | $2 | $1 | $2 | $4 | $8 |
合計収支 | +$1 | +$2 | -$1 | -$2 | -$1 | -$3 | -$2 | - | +$4 | +$12 |
この例だと、合計の投資金額はたった$4(最初の$1+✕の数)なのに7勝3敗で$12も増えたことがわかります。これがパーレー法最大のメリットで、小さな資金でもうまく連勝すれば大きく勝てることになるのです。
最初の$1の賭け金から勝ち続けた場合に払い戻される額を見てみましょう:
20連勝もするとなんと$1,048,576!たった100円程度が1億円超えの金額になってしまうパーレー法は夢のあるシステムだということがわかったかと思います。
ただし、うまい話には必ず落とし穴もひそんでいます。先ほどと同じゲームと環境ながら、10ラウンド目に負けてしまったとします。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝敗 | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
賭け金 | $1 | $2 | $4 | $8 | $1 | $2 | $4 | $8 | $16 | $32 |
合計収支 | +$1 | +$2 | +$4 | -$1 | - | +$1 | +$3 | +$7 | +$15 | -$2 |
10ラウンドで8勝2敗ながらトータルでは$2のマイナスになってしまいました。しかも、5連勝もはさんでいるというのに。これがパーレー法の裏の特性で、(厳密な数学理論はさておき)どこかでストップしないといずれは負けてしまいます。
ただし何回負けたとしても、積み重なるのは最初に設定した最小ベットだけ。上の例でも10ラウンド目は賭け金が$32と大きくなっていますが、元の自己資金である$1が倍々に増えていったもの。つまり高リスク低リターンなマーチンゲール法に対して、うまくいかなかったとしても比較的傷が浅く済むのがパーレー法の2番目の利点となっています。
ここまでパーレー法のシュミレーションを紹介したので、実際のルーレットでパーレー法を使用します。
まずは、黒に$0.1を賭けます。
今回はボールが31の黒に落ちたので、次のラウンドでは賭け金を2倍にして黒に$0.2を賭けます。
このラウンドでも28の黒にボールが落ちたので、3ラウンド目では黒に賭け金を2倍にした$0.4を賭けます。
残念ながら3ラウンド目では、赤の19に落ちて外れてしまったので、4ラウンド目では賭け金を戻して$0.1を賭けます。
今回は$-0.1の損失となりましたが、運が良く3連勝や4連勝に続けることができれば、大きな利益となります。
まとめ
小さな軍資金でも、大きく勝てるチャンスがあるパーレー法。テーブルゲームをジャックポットつきのスロット風に遊べる方法といえるかもしれません。ただしやめどきは自分で見極めなければなりません。あまり欲をかくといつまでたっても勝利はつかめなくなってしまうので、目標はほどほどに!
よくある質問
カジノでのパーレー法は、一般的には勝ったら賭け金を倍にしていくベッティングシステムのことを指します。
小さな資金で大きく勝てるチャンスを秘めています。低リスクで高リターンが狙える戦法です。
カジノゲームでのパーレー法とは意味が異なり、複数のベットを複合させたものを指します。多くのスポーツブックでオファーされている賭けかたですが、組み合わせたもののうち1つでもはずれたら他のベットも負けとなってしまうリスクが高いベットです。
カジノでは配当が均一で追加のベットが必要にならないゲームのベットに使えます。つまりルーレットやバカラには適していますが、ブラックジャックやスロットでは使えません。
はい、カジノでは禁止されていないので使えます。ただしボーナス利用時は最大ベットが低く設定されているのでかなり低い金額で継続不可能になってしまいます。
理論上はカジノで設定されている最大ベットに達するまで続けることができます。ただし現実的には自分でやめどきを決めておかなければなりません。